恋が落ちた
生産性を排他的に限りなく消極的に物事を考えると、そこには一種の人間の領域が伺える。
自分が自分である自分のための空間。利己的に意図的に其処には自分しかいない。
可逆的に言い換えるのなら。
他人がそもそも存在しない世界。
それは必ずある。
何処にあるのかはかんがえるかぎり無限だ。自分の頭の中とか心にあるとか、まあ千差万別、各々が考えた通りなのだろう。
しかしながらその領域には勿論自分しかいないし、自分の想像通りに物事を実現化出来るのだが、ある現象、というか幻想、もしくは空想が頭を支配することがある。
それは外部からの刺激だ。
決して他人を寄せ付けない自分そのものの世界に入り込んでくるそれ。
ある意味恐怖だろう。
だから、その感情は一筋縄にはいかない。
他人に心を開かなければならないからだ。
だから、その感情を支配することはできない。
あまりにも強く逆に支配されてしまうからだ。
だから、その感情で喜ぶことはできない。
恐怖が、近づいているからだ。
喜びと恐怖は雲泥万里の違いがある。
悲しみと苦しみは表裏一体であり、妬みと嫉みは同工異曲のようだ。
感情とはつまりは親戚だ。
サザエさん家のようである。
そしてサザエさんでいうならば、この感情は波平だろう。
そう、頑固で強大な力をもつこれは。

恋と、呼ばれているのだ。









「つまりは何かを持ちたいという支配欲」
男は喋りながら町を歩く。
「実に滑稽じゃないか」
男は喫茶店に入り、やがて奥の席に座る。
「君はそう思わないかね?」
席には先客がいた。
華奢な体型で中性的な顔をしているが見た目はそのまま少年だとわかる。 学校帰りか制服姿で既に注文をしていたのかコーヒーが置かれていた。
やがて彼は口を開いた。
「ええ」
そこにどれだけの意味があるのか男には計り知れなかった。男はそれでもなおニヤニヤと笑いながら話続ける。

彼は覚悟をしていた。
今の生活が、無くなってしまうかもしれないからだ。
しかし、それでもなお、彼は戦うしか無かった。
彼には言葉しか、武器がなかったのだ。
男は笑い、彼は笑わなかった。
男は連帯で、彼は孤独だった。
そこに、どれ程のちがいがあるのだろうか。
彼には最早分からなかった。
呂布
2015年07月21日(火) 22時41分51秒 公開
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■作者からのメッセージ
恋の対義語が憎しみであり無関心であるならば、さながら憎しみや無関心も恋の対義語になりうるというのですかね。ヤンデレという言葉も出てきている昨今、こういうことがどんどん曖昧となってしまっていますね。好きが嫌いで嫌いが好き。好きだから苛めるし苛めるから好き。
今回は恋が題材です。
色々終わらせなければいけない作品も多々ある中またもは連載作品を作ってしまって申し訳ないです。一応リトルバスターズの話であります。
とにかくそろそろ僕もここで書くことが少なくなってきています。過去の清算をしていかなければいけないのでしょう。
それではまた、読んでくださった方々に感謝をして。
呂布でした。

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