グラウンドゼロ 1
「俺達は、今の今まで楽しく過ごしてきた。これが日常だ。そして、日常は突然なくなる。自分が巻き起こすのか、はたまた誰かに巻き込まれるか分からんが、少なくとも自分だけはあり得ないとは思うなよ」










「こちら管制塔。作戦開始時間になった。バックアップの準備を開始しろ」
「了解。CPから通達。モルフォ1からモルフォ4まで。離陸準備をしろ」
「了解。モルフォ1離陸準備開始」
「モルフォ2離陸準備開始」
「モルフォ3離陸準備開始」
「モルフォ4離陸準備開始」
「モルフォ1から4、離陸します」
「Mr.R聞こえているか?」
「ああ」
「これが、最初で最後の作戦だ。失敗をすれば、全てが終わる。...........だから、お前に全てを託す。..........幸運を」
「...........了解」


何故こんなことになった。
分からないが、成り行きなのかもしれない。
だが、僕が今スニーキングスーツを着て、腰に銃を携えているのは事実だ。
あのスーツ姿の男と話して半年、僕はあらゆる訓練を受けた。
いや、受けさせられたのだろう。
何故僕が?の前に、そもそもそんなことを考えさせられないくらいの地獄だったから、この半年間とにかくなにも考えなかった。
早く終われと。
それだけを思った。
人を殺した。
拷問を受けた。
あらゆる苦痛をその身に刻んだ。
半年前まで普通の高校生だったぼくは、半年後にはただの人殺しと成り下がった。
銃口を相手に突きつけて、その引き金を引く感触は、多分、誰にもわからない。
わかってたまるか。
固定されて指の爪を全て剥がされたあの痛みを、わかってたまるか。
そして、今日。
僕は、ミッションを遂行する。
あの宇宙ステーションに向かう。
任務の内容は簡単。
核を止めろ。
必要であれば、関係者を含めた首謀者全ての殺害も。
つまり、手段は問わないらしい。
そして、僕の死も。
勿論、隠蔽されることだろう。
「Mr.R。目的地にもうすぐ着きます。準備を。」
「もう終わってる」
「...........了解」
ヘリのパイロットは前を向いた。
今回の作戦はヘリボーンで行う。
ヘリは4機そのうちの3機は偽装。これも、少しでも撃ち落とされる可能性を少なくするためである。
逆に宇宙ステーションを撃ち落とす為に潜入する航空宇宙局はフロリダ州にあるため、見通しは良いがその分敵の数は多い。よって半島西部海岸から潜入していく。
ハハハ、と僕は笑う。
まるで、スネークだ。
架空のゲームのなかで起こったようなことが、現実にもこうして起きている。
馬鹿馬鹿しい話だが、お偉いさんにとっては真面目な話なんだろう。
僕にとっては。
最早どうでもいいのだが。
ヘリが急降下する。着いたんだ。
僕はハッチが空いたのでそちらに向かう。
地面は近い。
ここを降りれば、僕は戦場に降り立つことになる。
不思議と逃げたいとは思わない。
何故だろう。
クドを悲しませない為なのか?
それとも、彼女の為?
...........いや、関係ない。
死人に口はなしだ。
僕は、考えるのを、止めた。
「時間です。現在時刻一二○○。........Mr.R」
パイロットに呼び止められ、僕は振り向く。
「君は、僕たちよりも辛い目にあった。だが、今は、今だけは、任務に集中してくれ。任務を完了したら、好きなだけ僕たちを恨んでくれ」
「別に恨んじゃいないさ」
僕は苦笑した。
「ただ、暇だったもんでね」
ハッチから飛び降りる。
地面に、足を付けた。
さあ。
戦場だ。
殺しあいだ。
「今から、作戦を開始する」
僕はハンドガンを構えながら静かに呟いた。










続劇。
呂布
2015年08月16日(日) 12時08分42秒 公開
■この作品の著作権は呂布さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
理樹のスニーキングスーツ姿かっこよさそうですね。僕は恭介の方が似合ってるとは思いますが、まぁ理樹が好きなので今回は理樹にしました。
さて、どうしましょう。
ここからどうやって作ればいいのか全然わからない。
頑張りたいと思います。
ではまた。
呂布でした。

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