風邪がつなぐ二人の想い


僕たちリトルバスターズは今日も平和だ。

平和なんだけど、いつもの教室に
メンバーが一人足りない。


小「真人くんは〜?」

鈴「ほんとだあのバカがいないな。」


そう、真人がいない。

僕は理由を知ってるため皆に伝える。


理「真人は、熱だして寝込んでるんだ。」

一同「えぇーー!?」


まぁ納得の反応だよね…


来「真人君が風邪とは珍しいな。」

鈴「バカは風邪引かないんじゃないのか!?」

理「それ迷信だからね鈴…」

美「大丈夫なんですか?」

理「うん、ちょっと最初は焦ったけど
大丈夫だと思うよ。」



真人が風邪はやっぱり珍しい。


鈴「おい謙吾、お前風邪ひいたことあるか?」


っていうか初めてじゃないかな。


謙「ふっ、そんなのないに決まってるだろう。」


元気そうには見えたけど。


鈴「じゃあやっぱりお前はバカだ。
真人より。」


少し心配だな。


謙「な、なんだと・・・
俺があいつよりバカだと・・・」

小「鈴ちゃん、そんなこと言っちゃだめだよー」


んー、でも・・・


来「謙吾君は真人君よりもバカだったか。
やはり素質は君の方が上なようだな。」

美「来ヶ谷さんは風邪をひいたことあるんですか?」

来「なにが言いたいんだ美魚君。」


みんな全然心配してないな…


でもそんな中でクドだけは
心配そうな顔をしていた。



その日の放課後。


恭「よし!!
お前ら、今日は真人がいないが
はりきって行くぞ!!」

謙「よっしゃー!!
練習だぁー、野球だぁー!!」

来「幸い、今は真人君の代わりがいるから大丈夫そうだな。」

葉「あれっ?
クド公は?」

小「クーちゃんさっき、職員室に呼ばれてたから今日はこれないかもしれないね。」

葉「クド公もいないのか…」

来「ふむ、それだとお姉さんも今日はやる気が出そうにないな。」

恭「おまえら!!
人数は足りないが、練習開始だ!!」








おはようございます皆さん、
クドリャフカです。


さっき井ノ原さんが風邪をひいた
ということを聞きまして、
とても心配なのです。

でも、授業は受けなくちゃいけないので、今は行けません。


「こらっ能美、集中しないか。」

ク「わふー…
すみません…」


怒られてしまいました。

放課後まで我慢なのです。







放課後


私は井ノ原さんの看病のため、
男子寮へ向かいます。

なにか忘れてる気がしますが

あっ!!先生に呼ばれてるんでした。

ですがここまで来たのでそのまま看病しに行きます。

どうしてこんなにも看病したいかはわかりません。

ですが、胸の辺りが変な感じでした。



コンコン


真「ん、理樹か?」

ク「し、失礼します。」

真「お、クー公じゃねぇか…
どうしたんだよ。」


井ノ原さんはいつもはリキが寝ている
下の段に寝てました。

上がるのもきついくらいなのでしょうか…


ク「井ノ原さんが風邪をひいたとのことだったので、
看病しに来ました!!」

真「かんぴょう巻きに来ました・・・?
なんだかんぴょう巻くと元気に
なるのか・・・?」


とても疲れた声でそう言いました。

あまり大丈夫じゃないかも知れません…


ク「具合のほうはどうですか?
熱があると聞きました。」

真「あぁ、ちょうど今はかってるとこ…」


ピピピピ


真「ん、終わったか。」


私は井ノ原さんから体温計を受け取り、数字を見る。
そこには『39.4』の数字が


ク「わふー!!
ものすごく熱があるじゃないですか!?」


私は氷や、タオルなどをとりに部屋の外へでた。


私は寝ている井ノ原さんに水で濡らしたタオルを額におき

熱が冷めるよう、氷もおいた。


真「すまねぇなクー公。」

ク「いえ、熱がそんなにあって、
大丈夫なわけないですから。」


そこにいたのはいつも元気な井ノ原さんなんかではありませんでした。

顔も赤く、とてもつらそうな顔をしていました。


ク「なにか、食べたいものや飲みたいものはありませんか?」

真「それがよ、不思議なもんだな、
朝から食べてねぇくせに、全く
そんな気になんねぇんだ…
筋トレもしたくならねぇなんて…」

ク「したくても絶対してはいけませんよ!!」

真「へっ、わかってるよ…」

ク「寝てしまえば、回復すると思います。
ぐっすり寝てください。
私が、その、そばにいてあげますので…」



井ノ原さんが寝たのを確認して、
私は学校へ戻りました

先生に少し怒られましたが・・・


私は少しふらつきながら、女子寮へと戻りました。



理「あれっ、真人、誰かきたの?」

真「あぁ、クー公が来てくれた。」

理「クドが?
そっか、もう大丈夫そうだね。」

真「おう、明日には学校行けそうだぜ。」






佳「クドリャフカ、今日は野球に
参加してなかったみたいだけど。」

ク「えっと、井ノ原さんの看病をしてまして…」

佳「井ノ原が風邪を引いたのは本当だったのね。
それで、あなたが移されてきたと。」

ク「わふ・・・
私は全然大丈夫です。」

佳「熱あるじゃない…
明日もそんな感じなら学校は休みなさい。」

ク「はい…」


次の日






俺は完全に回復していた。

これもクー公のおかげだな。

会ってしっかり礼を言わねぇと。

理樹、謙吾と教室に向かう。


教室では鈴や小毬がなんかしゃべっていた。


小「クーちゃん風邪ひいたんだって…」

鈴「なにっ!?
クドもか!?」

真「クー公が風邪!?」

小「あ、真人君。
よかった♪元気になったんだね。」


俺のこと看病してくれたクー公が風邪ひいちゃ意味ねぇじゃねぇか。

真「こうしちゃいられねぇ!!」

理「真人、授業は受けなきゃだめだよ。」

真「わ、わかってるよ。」



放課後


みんな野球の練習に行ったが
俺はクー公の看病に行く。

本当は体を動かしてぇが、
それよりもクー公が気になった。

俺がクー公のとこへ行くのをみんな了承してくれた。
ありがてぇ。


だが問題が1つ。

風紀委員に見つからないことだ。


俺は細心の注意をはらって、
クー公のもとへ行く。

とりあえず潜入は成功だ


佳「井ノ原。」

真「げっ…
早速かよ。」


風紀委員長に見付かっちまった。


佳「こんなところでなにしてるのかしら?」

真「えっと、その・・・」

佳「しっかり理由を答えなさい。」

真「クー公の看病に行こうと思ったんだよ。」

佳「そう、じゃあ。」


そう言って道をあける二木。


真「は?」

佳「なによ。」

真「おまえ、俺を捕まえねぇのかよ。」

佳「今日は見逃してあげるわ。
それと、私今から寮長の手伝いしないといけないから、
しばらくいないわ。」

真「なんで俺にそんなこと伝えんだよ。」

佳「はぁー…
早く行きなさい。
他の風紀委員に見つかるわよ。」

真「そうだな、
へっ、ありがとよ。」


今日はやけに二木の機嫌がいいみてぇだ。

俺はクー公の部屋へ急ぐ。


佳「クドリャフカもどうしてあんなのを…」



コンコン

ク「はい…
どうぞ・・・」

真「入るぞクー公。」

ガチャ


ク「わふ…
い、井ノ原さん・・・
どうされたんですか?」

真「お前が風邪ひいたって聞いたからよ、心配で。」

ク「ありがとうございます…
でも、大丈夫ですよ。」

真「顔がすげぇ赤ぇぞ…
ほんとに大丈夫かよ…
ちょっと失礼するぜ。」


俺はクー公の手に触れる。


ク「わふー…」

真「すげぇ熱ぃじゃねえか!!」


クー公の頭にはすでにタオルや氷など
置かれていた。

恐らく二木がやってくれたんだろう

クー公はとてもつらそうにしていた。

俺はなんもすることができねぇのか?


真「早く寝ろ、クー公。
寝れば治るぜ。もう実証済みだ。」

ク「寝たくありません…
寝てしまったら井ノ原さんと一緒にいられないので…」


クー公の顔がもっと赤くなった気がする。

クー公は俺と一緒にいたいのか?

なんだこの感じ…


ク「せっかく二人になれたのですから、もっと一緒にいたいのです・・・」

真「けどよクー公、きつくねぇのか?」

ク「井ノ原さんが来てくれたおかげで、少しよくなりました・・・」


俺もクー公と一緒にいたい。

何故かそんな気分だ。


ク「(何故でしょうか…
どんどん口から言葉がでてしまいます。
伝えたいことが、全て)」


真「クー公、俺がそばにいりゃいいのか?」

ク「はい、そばにいてほしいです・・・//
あの、井ノ原さんはやっぱり、スタイルのいい女性が好きですか…?」

真「どうしたんだよ急に…」

ク「あれっ、おかしいですね…
なんでこんなこと聞いたんでしょうか…
あはは…」


俺はクー公のことが好きなのか?

好きで間違いないのか?


真「俺は全然そんなの気にしねぇよ。」


間違いないんだろうな。


真「俺はクー公が好きだからよ…」

ク「わふ…//
ほんとですか…」


布団からひょっこり顔を出してこっちをみつめるクー公がすげぇ可愛かった。


真「あぁ、マジだ。
クー公のほうは、その、どうだ…?」


俺はそう聞いた、ものすごい、照れながら…


ク「私も、井ノ原さんが好きです・・・//」


クー公の顔が真っ赤だ。

熱とはまた別なんだろうな。

クー公の返事がすげぇ嬉しかった。

やっぱりクー公のこと好きなんだな。


真「よっしゃ!!
じゃあクー公、早く元気になって
一緒に遊ぼうぜ!!」

ク「はい…
早く元気になります。」

真「だから早く寝ちまえ。
俺がそばにいてあげるからよ。」


俺は片手ですっぽりおさまっちまうじゃねぇかってほどのクー公の
小さい頭を撫でてやる。


ク「井ノ原さん・・・
寝るまで手を握っていてください・・・//」

真「おやすいごようだぜ。」


クー公の手はすげぇ小さかった。

少し力を入れたらつぶれてしまいそうなくらい。

俺はクー公の手を握る。

クー公の体温が伝わってくる。

俺はこれからこの手を握り続けなくちゃならない。

クー公を守ってやらなきゃいけない。

だけどそれもすげぇ楽しみだ。

俺はクー公の安心した寝顔を見ながら
そう思った。










僕が部屋に一人でいると真人が帰ってきた。


理「クドは大丈夫そう?」

真「あぁ、寝ちまったよ。」

理「早く元気になるといいね。」

真「へっ、俺が看病してやったんだぜ。
なるに決まってるぜ!!」

理「真人は元気になってほしい?」

真「へっ?どうゆうことだよ。」

理「もしまだ風邪のままなら
明日も二人でいられるよ。
学校に来たら、小毬さんとかが
取っちゃわないかな。」

真「うおぉーー!!
俺はどっちを選べばいいんだぁー!!」


真人が選ぶ訳じゃないんだけど…


真「いや、だが俺はクー公には
早く元気になってほしいぜ!!」

理「さすが真人だね。
僕もそれがいいと思うよ。」


次の日、元気に教室に入ってくるクドと、それを笑顔で迎える真人がいた。


その光景はぼくにとって
すごくほほえましかった。


クリミア
2016年06月12日(日) 00時14分25秒 公開
■この作品の著作権はクリミアさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
このシリーズの続きを書こうと思っておりますので再投稿失礼します。
3作品すでに投稿しておりますが1日ずつ投稿します。
その間に続きを構成します笑
以上、元なぽレムことクリミアでした。

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